Pastore-Organista’s diary

リードオルガンと聖書のお話のブログです。

我らに平和を与えたまえ

「それゆえ、癒やされるように、互いに罪を告白し、互いのために祈りなさい。正しい人の執り成しは、大いに力があり、効果があります。」(ヤコブの手紙5章16節)

 

この「正しい人」とは、正義を貫く人とか人格者とかではなくて、神との関係の正しい人、すなわちごく普通のクリスチャンのことです。

クリスチャンの祈りは、力がある、というのです。

 

ロシアのウクライナ侵攻のニュースを連日見聞きするにつけ、他人事とは思えない気持ちにさせられながらも、「自分には祈ることしかできない」ともどかしく感じます。

しかし、祈ること「しか」できないのではなく、力があると約束されている祈ること「すら」しないのであれば、それは「正しい人」としてふさわしいとは言えません。

祈るだけで傍観することにはならないよう自戒しつつも、祈ることは決してやめまい、と思いました。

命の危険にさらされ、恐怖の中にいる人々が守られ、支えられるように。

どの国どうしであっても、その関係が正しいものへと導かれるように。

すべての人々が平和を求めることができるように・・・。

 

動画は、フランソワ・クープランの『修道院のためのミサ』から、「神の小羊Ⅱ グラン・ジュの対話」です。

ミサの中で「世の罪を除きたもう神の小羊(イエス・キリスト)よ、我らに平和(平安)を与えたまえ」と歌われる部分を、オルガンで弾くために作られた作品です。

平和を求める歌なので静かな作品かと思いきや、なんと力強い祈りの音楽なのか-この曲を聴くたびに思います。

共に「平和を与えたまえ」と祈ることへと、いざなわれるように感じます。

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