まっすぐな信仰
パッヘルベルのコラール変奏曲を弾きました。
彼は、ドイツのルター派教会の賛美歌「コラール」に基づいたオルガン作品をたくさん作りました。
今回弾きましたのは「目覚めよ、わが心よ」という賛美歌による変奏曲のテーマの部分です(これから何回かに分けて、変奏の部分も紹介していこうと思っています)。
「私に良きことをしてくださり、私を守ってくださる神を賛美します」という内容の、まっすぐな信仰を歌った賛美歌です。
次の詩編の言葉に基づいた歌詞であるようです:
「彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を語り
あなたの義を喜び歌います。」(詩編145編7節)
パッヘルベルの和声付けも、そういう内容を反映してか、とてもクリアなものになっています。
彼の作品を聴くと、「単純な和音の響きって、こんなに幸せなんだ」と思わせられることがしばしばあります。
それは、この作品にも言えると思います。