イエス・キリストに似た者に
レント(四旬節)の歩みも後半になりました。
「十字架を覚えて過ごす」ということを意識すると、かえって普段はいかに十字架や主イエスのことを想わずに過ごしているか、ということに気付かされます。
十字架につくほどに私たちを愛されたイエスという方、この方にこそ本当の愛があるはずなのに、この方を想わずに過ごしてしまうということは、本当の愛から遠ざかっているということ。
それゆえに愛のない行いをしてしまう、という私たちの現実があります。
しかしながら、そのような私たちがイエス・キリストに似た者とされていくのだ、という約束が聖書には書かれています。
私たちは皆、顔の覆いを除かれて、主の栄光を鏡に映すように見つつ、栄光から栄光へと、主と同じかたちに変えられていきます。これは主の霊の働きによるのです。
(コリントの信徒への手紙第二 3章18節;日本聖書協会『聖書協会共同訳聖書』)
主イエスのように愛の人になれた自分の姿を目標としながら、意識してこの方のお姿を想いつつ歩むレント後半としたいと願います。
動画は、ジュゼッペ・ゲラルデスキの「第2・3旋法のヴェルセット」。
明るい作品をたくさん作ったゲラルデスキですが、こんな真摯な作品も書いているのです。
レントにふさわしい作品、ということで選んでみました。