たまにはドイツの作品も (^^ゞ
ヨハン・パッヘルベルは、バロック時代にドイツの南部~中部で活躍した作曲家・オルガニストです。
現代では「パッヘルベルのカノン」の作曲者として非常に有名ですが、オルガン曲はそこまで有名ではないように思います。
しかし、「カノン」はもちろん名作に違いありませんが、彼のオルガン曲には非常に優れた、そして(おそらくは)もっとも彼らしい作品がたくさんあります。
今回は、そのようなパッヘルベルの作ったこじんまりとしたハ長調のフーガをご紹介します。
地理的な関係からか、彼の音楽はイタリアの影響を受けていると言われます。
そのため、イタリア風に弾くとしっくりくることも多いです。
今回の曲に関して言えば、足鍵盤を使わずに、すべての音を同じ鍵盤・同じ音で弾く方が合っているように思います(もっとも、この曲のバス・パートを足鍵盤で弾くのは難しいですが・・・)。
イタリアの一段鍵盤のオルガンの雰囲気がある曲、という感じがします。
こういう肩の凝らない、シンプルな明るい曲は、礼拝の時のつつましい喜びを感じさせます。
聖書にこのような言葉があります:「主を喜びとすることこそ、あなたがたの力であるからだ。」(ネヘミヤ記8章10節)
これは、旧約時代のユダヤ人の指導者たちが、礼拝に集まった人々に向って語った言葉です。
現代の礼拝に出席する私たちも、このことを心に留めておきたいと思います。